荷重・外力とは

令第82条 第二号
令第82条の5 第二号

  • 令第82条第二号の規定により、日常的に作用する長期荷重や、稀に発生する短期荷重によって、構造耐力上主要な部分の断面に生ずる長期・短期の応力は、次の表に掲げる式によって計算することと規定されています。
  • 同様に、令第82条の5第二号の規定により、極めて稀に発生する積雪時および暴風時の荷重によって、構造耐力上主要な部分の断面に生ずる応力についても、次の表に掲げる式によって計算することと規定されています。
  • 多雪区域内の建築物に対する暴風時の荷重・外力の組み合わせは、積雪荷重のある場合とない場合を想定して設定する必要があります。
  • これは、風圧力は上向き・水平方向等 さまざまであるため、風圧力と積雪荷重の組み合わせによって、より大きな力が生じる場合についても考慮する必要があるためです。

長期荷重

長期に生じる力一般の場合多雪区域の場合荷重状態
常時G + PG + P長期
積雪時(なし)G + P + 0.7S長期(積雪)

長期荷重(積雪時)

  • 長期に発生する積雪荷重を、長期積雪荷重と呼び、多雪区域における構造計算を行うときのみに用いる荷重です。
  • おおむね3ケ月程度の継続期間を想定し、短期積雪荷重の70%の大きさ値とされています。​

長期積雪荷重SL(N)= 0.7 × S​

  • S:短期積雪荷重(N)

​短期荷重(積雪時)

短期に生ずる力一般の場合多雪区域の場合荷重状態
積雪時G + P + SG + P + S短期積雪
極稀積雪時G + P + 1.4SG + P + 1.4S極稀積雪