幅厚比(径厚比)とは

幅厚比(径厚比)

  • 部材の断面を構成する板要素の幅と板厚との比を、幅厚比といいます。
  • 円形断面の場合、部材の径に対する板厚の比を、径厚比といいます。
  • 部材の幅厚比(径厚比)が大きいと、局部座屈が生じやすくなり、期待される変形能力も小さくなってしまいます。
  • また、局部座屈の生じやすさは、幅厚比(径厚比)のほかに、板要素の周辺の支持条件や、部材に作用している軸圧縮力によっても変化します。
  • 柱部材のように、比較的大きな軸方向力が作用する場合は、局部座屈は生じやすくなり、期待される変形能力も小さくなってしまいます。
断面形状幅厚比の計算方法
H型断面(フランジ)b/tf
H型断面(ウェブ)(d-2tf)/tw
角型断面B/t
円形断面径厚比:D/t

​​幅厚比(径厚比)の制限値

  • 局部座屈が生じると、部材の耐力を低下させるだけでなく、変形能力を大きく左右します。
  • 変形能力が小さくなると、大地震など予想を超える大きな外力を受けたとき、倒壊などの大被害を受けやすくなります。
  • そのため、S造建築物のルート1-2や、ルート2,ルート3の計算では、局部座屈によって急激な耐力低下をもたらさないことが求められています。
  • ルート1-2、ルート2では、幅厚比・径厚比は、 FAランク が求められています。
  • ルート3では、各部材の幅厚比・径厚比のランクが、保有水平耐力計算へ考慮・反映されます。
  • 炭素鋼の場合、幅厚比・径厚比の数値が、下表の式によって計算した数値以下であること。
部材断面形状ランク FAFBFCFD
H型断面(フランジ)9.5√235/F12√235/F15.5√235/F左記以外
H型断面(ウェブ)43√235/F45√235/F48√235/F左記以外
角型断面33√235/F37√235/F48√235/F左記以外
円形断面50(235/F)70(235/F)100(235/F)左記以外
はりH型断面(フランジ)9√235/F11√235/F15.5√235/F左記以外
H型断面(ウェブ)60√235/F65√235/F71√235/F左記以外