SM材とは

溶接構造用圧延鋼材 JIS G 3106

  • SM材とは、Steel Marine材の略称です。
  • もともとは船舶に用いる鋼材の溶接性を高める目的で開発された鉄鋼材料であることから「Steel」と「Marine」の頭文字を取り「SM材」と呼ばれるようになりました。
  • 船舶に限らず、SS材とともに多くの工業用途で用いられています。

​強度

  • 引張強さの下限値として、400N級と490N級などがあります。​​

種類

  • A、B、Cの3種類があります。
  • SM材におけるA・B・Cの種類はシャルピー吸収エネルギーの違いによって分類されており、その値が高いほどねばり(材質の靭性)が強くなります。
  • 各素材のシャルピー吸収エネルギーは、A「規定なし」、B「27以上」、C「47以上」となっているため、同じSM400でもSM400AやSM400Bより、SM400Cの方が高い靭性を持っていることになります。

​​特徴

  • SS材は、P(リン)、S(硫黄)に対してのみ、含有量について規定されていますが、SM材は高い溶接性を確保する必要があるため上記2つの成分に加え、C(炭素)、Si(ケイ素)、Mn(マンガン)の含有量についても規定されています。